俺の経験から見た『大人のけじめ』とは

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※冒頭の画像は関係ありません。

はてな村定点観測所/さくらインターネットに「大人のけじめ」をつけた話

この記事を読んでいろいろと思うところがあったので、いろいろと書いてみます。主に書きたいのは『失敗したときの責任の範囲』『問題が発生した後の対応策』の2点です。

といっても、業界によって差がありますし、ペーペーの平社員である自分が見聞きした範囲での話ですのでヨタ話として聞き流してください。

 

1.失敗したときの責任の範囲

これについては、基本的に契約したときに決められるのが基本だと思います。

例えば、『データを加工して別の形で出力する』というプログラムの場合。『加工の結果が問題ならば補償するけれど、入力データの時点で問題がある場合は補償の対象外です』とか。

前述のブログ記事では、サーバーが停止した場合の話をしてますが、この場合もおそらく契約を結んだ時にしてるはず。たとえば、『サーバー会社側のミスでサーバーが停止した場合には補償するけれど、自然災害が原因だったら半額、顧客側がサーバーにDDoS攻撃したら対象外』とか。

 

契約時にどこまでを補償範囲にするか、という部分を握っておかないと揉め事が発生したときにトラブル解決までの時間がものすごく長くなるんですよ。結果的に問題が解決したとしても、問題が解決するまでは人員を割く必要があります。それが訴訟沙汰になると、もっと時間がかかります。なので、何か起こったときに解決するまでの時間を短くする、という点でも重要ですね。

サービスを提供する側としても「ここで問題が起こったけどどうするんだ!」「契約書に無いだろ! 知るか!」って突っぱねることができます。

ちなみに、補償の範囲は「どこかのサービス代をゼロにする」とか「保証期間を延ばす」とか「補償金を支払う」とかいろいろあると思いますが、やっぱりそれも契約によって変わると思います。

 

2.問題が発生した後の対応策

なにか問題を発生させてしまった場合、問題内容・原因・対応策などを説明することがほとんどだと思います。これも問題の程度によって書面のみで回答だったり、直接客先に行ったりと様々ですが、問題が重大になるほど謝罪に駆り出される人数が増えたり偉い人が出てきたりしますね。

で、その時の対応策ですが。問題の影響範囲は様々ですが、ヒューマンエラーであることがほとんどなんですよね。

冒頭のブログだと、電源ケーブルが外れたことが原因、と。それ以外にも「うっかりファイルを消してしまった」とか、「バックアップを取らずに環境を変えてしまった」とか。

IT系だとデータがごっそり消えるという大損害があったりしますが、工場だと人命にかかわるタイプの事故になったりするんですよね。たとえば、ちょっと手順を省略して手首から先が切れたり。たとえば、ちょっと確認を怠ったせいで工業用の溶液に突っ込んで溶けちゃったり。

結果として大事故になったことについても、原因を見ると大したこと無いわけですよ。「注意してれば何とかなっただろ!」というような感じで。

とはいってもヒューマンエラーというのは人間である限り発生しうるわけで。なので、『作業前に確認』とか『一人で作業しない』とか『チェックシートを作って複数の人で確認』とかあるわけですよ。

冒頭のブログ記事では「毎回ケーブルの確認とか小学生かよw」と書かれてますが、現場ではそういう予防策の積み重ねで大事故の発生率を限りなくゼロに近づけてるわけです。

 

いろいろ書きましたが、製造業だったりIT系だったり小売業だったりで影響範囲も対応策も変わっちゃいますのですべての業界に当てはめることは無理だと思います。

ただ、「馬鹿じゃないのw」と一蹴せずに調べてみると、意外とまともな結果だったりするよ、ということです。

 

事故が起こらないに越したことないんですが、完全に防ぐってのは難しいですからね。なるべく安全に作業と運用をしたいもんです。

 

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