ガルパンは4DXもいいぞ

標準

どうも、嘴です。

としまえんにて、ガールズ&パンツァー(以下ガルパン)の4DX版を観てきました。冒頭の写真は特典のポストカード。サンダース校は目立った活躍しなかったものの、かなり好きなメンバーです。

事前情報としてですが、私が今までに見たガルパンは以下の流れになります。

劇場版(爆音)→TV版(1~12話)→OVA(アンツィオ戦)→劇場版(爆音)→TV版(3~8話)→劇場版(4DX)

というわけで単純に劇場版だけなら3回目ですね。マッドマックスですら2回しか見てないのになぁ。

以下、ガルパン4DXというか4DXの感想を。ネタバレがあるので気にする人は注意。

 

 

まず初めにポップコーンポイントの紹介から。ポップコーンポイントとは、ポップコーンを食べるのに適したシーンのことです。今考えた単語です。

ガルパン講座 冒頭にある3分ぐらいの背景紹介シーン。このシーンでは椅子が揺れることはないので食べ放題です。
エキシビションマッチ 冒頭ののんびりした空気のまま食べ続けると失敗するシーン。気を付けて食べたほうがいいです。終盤の戦車戦に比べるとある程度食べやすいですが、結構揺れます。逆に「私は終盤の戦車戦で食べたいんだ!」という人は練習のつもりで食べるのもアリかもしれません。
旅館 大きな揺れは少ないため、食べやすいシーンです。しかしお風呂シーンではシャンプーのような爽やかな匂いが漂ってくるため、キャラメルポップコーンの匂いが他人をイライラさせるかもしれません。塩味ならば安全かも。ちなみに私はバター醤油味のポップコーンでした。バター醤油ってポップコーンに合う味ですね。
引っ越し・交渉 たまに振動は発生しますが、大きな揺れは少ないシーン。物語の展開としても終盤の戦車戦までの繋ぎなのでのんびりと楽しむシーン。大きな音がないので、周りに気を遣いながら食べましょう。
対抗戦(序盤) ここが本編で安全に食べられる最後のシーン。作戦名が決まるまでに食べ終えるのが安全です。
対抗戦(中盤~) 本編で最も盛り上がり、尚且つ最も揺れるシーンのため非常に危険。揺れが少ないシーンもありますが、不意に揺れることもしばしばあるためオススメできません。どうしても安全に食べたいならば戦車が砲撃しなさそうな場面を見計らって食べるしかないです。ちなみに雨が降るとポップコーンも濡れるので注意。(劇場なんだから雨が降るわけないだろと思った人は4DXに行ってみよう!)
エンディング 戦車戦が終わった後は妨害するものはありません。余韻を楽しみながら食べましょう。

 

というわけで。ポップコーンポイントから分かるように、基本的にアクションシーンでイスがドコドコ揺れるものと思って間違いないです。ちょっと揺れる程度かと思ったら結構派手に揺れたのが驚き。シートベルトほしい。

映画が始まる前に4DXってどんな感じなのかという体験映像があったんですが、その映像の時の揺れで「こんなに揺れるのか!」とだいぶワクワクしました。アトラクションのようだという前評判の通り。Youtubeで動画を見つけたので貼っておきます。実際には映像を見ながら椅子が揺れたり水が飛んでくるもんと思ってください。

 

さて、4DXのガルパンですが。既に別の劇場で視聴済みの自分にとっては大満足な内容でした。さすがに爆音と比べると音響は普通の映画レベルなんですが、4DXによる各種効果による臨場感は甲乙つけがたい。

前述の動画にもありますが、弾がピュンピュンすり抜けるシーンでプシュプシュと空気が飛び出してくるんですよね。なので、戦車の上から頭を出してる感がすごい。戦車が移動するシーンなんか尻がブルブル震えるんで「おお、戦車が動くとこんな感じなのかー!」という喜びが。まさに戦車に乗ってる女子高生と一体になったかのような気分。

映像に合わせて座席が揺れるのってそこまで大したことないと思ってたんですが、大画面+振動は臨場感が予想以上でした。USJにあったスパイダーマンのアトラクションの映画要素を増した感じ。単に戦車がボカボカ撃つだけでも迫力あるのに、それに振動が加わったら楽しいに決まってるじゃないですか。声出してもよいならば「うぉー!」とか「うわー!」とか叫びながら観たかったレベル。

振動も有りか無しかという2択ではなく細かく設定されているので、カメラの近くで戦車が撃ったり移動したりするシーンではガコガコブルブルと派手な振動がするんですが、遠くだとプルプルと小さく振動する程度だったのがとてもよかったです。伝わりますかね。設定する人たちは大変かもしれませんが、そういう細かい心配りのおかげで映像の迫力をグッと体感できました。

個人的に意外だったのは風が吹いてくるシーン。劇場全体にそよそよーと吹く程度なのですが、その効果のおかげで飛行機が飛んでくるシーンとかの臨場感がグッと増すんですよね。「飛行機がきたー!!」という喜びもひとしお。あの演出は素晴らしかった。

 

しかし一方で、ガルパンの劇場版が初見の人には勧められない要素も。具体的にはフォグ(煙)とバブル(シャボン玉)。どちらも画面をふさいでしまう原因になります。

戦車が大破したときとか煙が上がったときに劇場にもモクモクモクと出てくるんですよ。「ガルパンって戦車の映画だからそんなシーンたくさんあるだろ?」と思った人は正解。割と頻繁にモクモク出てきます。

自分は割と中段ぐらいの座席だったのでよかったのですが、それでも画面下部が見えなくなるんですよ。ひどいときには画面の半分ぐらいモクモクしてたり。ミストだからうっすら見えるんですが、映像を楽しみたいだけの場合は普通の映画のほうが良いと思います。

シャボンもスモッグほどでないにしろ画面をふさいでしまう要因です。「あーここで使うかー。確かに合ってるね」と「えーここで使っちゃうの」って感じでおもしろかったですけれども。スモッグと比べると登場シーンは少ないのであまり気にならないかもしれませんが。

あと、メガネマン限定で大変なのが水が出てくるシーン。いわゆるミスト(霧)噴射ですね。眼鏡拭きを片手に握りしめながら観たほうがいいかもしれません。といっても、メガネにかかるほどのシーンはあまり多くないんですけれど。

 

結論としては『ガルパンの映画を一度見た人なら大満足』『ガルパンの映画を見てないかつ映像を楽しみたい人にはちょっとお勧めできないけど楽しいぜ!』という感じでした。映画をアトラクションに変えて臨場感をグッと底上げするという点では素晴らしい作品ですよ。

 

4DXってちょっと高いので、今まであまり興味がなかったんですよね。でもガルパンの4DXを観ることで、『映画を観る』という行為そのものに対して「レンタルで観る」「劇場で見る」のほかに新たに「4DXで体感する」という選択肢が加わったのが個人的な驚きでした。家で見るのとも劇場で見るのとも違う新たな体験。アクション映画は割と好きなので、もっと広まってほしいなー。こればっかりは自宅では実現できない。

今のところ全国で33カ所しかないですし、1シアターあたりの座席数も少ないので観るのは難しいかもしれません。しかし4DXの機能を適切かつほぼフル活用した映画はそうそうないので、ちょっと興味を持ってる人はぜひ観に行ったほうが良いです。

ガルパンはいいぞ。4DXもいいぞ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。