突然ですが、けものフレンズのアニメから外れる事になりました。ざっくりカドカワさん方面よりのお達しみたいです。すみません、僕もとても残念です
— たつき/irodori (@irodori7) 2017年9月25日
上記ツイートに書かれているように、たつき監督がアニメから外れてしまうことになったようで。非常に残念です。
アニメ版けものフレンズ(以下1期と表記)におけるたつきさんって、監督・シリーズ構成・脚本・コンテ・演出を担っていたのでかなり影響力が大きいです。アニメーション制作のヤオヨロズもたつきさんが設立してて少人数で進めてますし、キャラクターデザイン・モデリングのirodoriもたつきさん含めて3人という少人数。そんな状態なので、たつきさんが抜けるというのは相当大きな方針転換になるはず。
1期から続いた展開としての2期になるのを期待してたので、たつきさんとヤオヨロズが抜けるのはとても残念でした。
とはいえ、個人的には面白ければ何でもありというスタンスなので、監督や映像スタッフや声優が違っていても面白ければそれで問題ないかなと思っています。
たとえば、3作もやったのに設定リセットして再始動した映画版スパイダーマンとか。
たとえば、マッチョ感ある寡黙な主人公が出てくる原作とは異なるドラマ版孤独のグルメとか。
たとえば、アイドルマスターゼノグラシアとか。
最初に登場したものと違ったとしても、面白ければ受け入れてもらえるんですよね。原作と違うと言ったところで、そもそもけものフレンズの原作は動物ですし。
現段階ではアニメ2期がどうなるか分からないので、ぜんぜん違うストーリーを展開するならばスタッフ総入れ替えという作戦もアリかなと思います。1期は続編を匂わせた終わり方になっていましたが、逆に言えば『現在のスタッフのままだと話の繋がりを作らざるをえない』というわけでもありますし。
たとえば、かばんちゃんもサーバルちゃんも出てこない、ゴコクチホーでもキョウシュウチホーでもない、別地域にいるフレンズたちの日常を描くとか。
たとえば、ジャパリパークが無事に開演した世界で、パークのお客さんとフレンズの交流を描くとか(コミック版がそれに近い?)
たとえば、エピソード2としてアプリ版と1期のミッシングリンクを埋める展開を作るとか。四神が倒れるもののフレンズたちが協力し、セルリアンの女王を打倒するまでのバトルものになるシナリオも見てみたいです。
そんな感じで、けものフレンズという題材を使っていろいろな世界観を描くのもアリだと思います。
オフィシャルガイドブックでコンセプトデザインの吉崎さんは以下のように語っていました。
確かに、最初から一つの大きな委員会を組むのが一番大きく動ける方法なんですが、独占的になってしまうんです。「けもフレ」はそういう方式にしたくなかったので、独立的にしようと。
(中略)
ーークローズドではなく、どこからでも参加できる形式にしたわけですね。
その分大変な面もあるのですが、「けもフレ」は本当にオープンにしたかったんです。ゲームに続いてフライさんのコミックも始まりましたが、こちらもやはり形式としては独立式で、「けものフレンズプロジェクト」と「KADOKAWA」のプロジェクトということになります。(オフィシャルガイドブック5巻より)
「けものフレンズプロジェクト」のメディア展開は、大きな資本で回すんじゃなくて全てそれぞれの自給自足制なんですけど、マンガのフライさんも、ゲームのネクソンさんも、アニメのKFPAさんも、みんな自分のやりたい「動物に貢献できるIP」というコンセプトに賛同してくれて集まってくれた人達です。(オフィシャルガイドブック6巻より)
ということなので、比較的開けたIPだと思うんですよ。なので、アニメ1期の世界観にとらわれすぎずに、いろんな監督や企業による『けものフレンズ』を作っていただきたいです。
たとえば今川泰宏監督による、熱血けものフレンズとか。
たとえば小林靖子脚本による、自分がセルリアンと気付いていないセルリアンが主人公によるけものフレンズとか。
たとえば、フレンズがもとになった動物を映像とともにナレーションで紹介する『ダーウィンが来た』風のけものフレンズとか。
たとえば、フレンズごとにじゃんけんの手が割り当てられて、ほかのフレンズと狩りごっこをして楽しむデータカードダスとか。
基本的なコンセプトはそのままに、けものフレンズの世界観がどんどんと広がっていったらいいなぁと思ってます。
というわけで、けものフレンズ2期がどうなるかを今から期待と不安を胸に秘めつつ楽しみにしたいと思います。きっと、面白いものを作ってくれるはずと信じて。